リフォーム費用を税優遇

税優遇

子育て世代と祖父母世代が同居する3世代同居の家庭で浴室などを増設した場合、費用の一部を税額控除する優遇措置が、4月から始まっている。
浴室や台所が別だと、互いに気兼ねなく生活が出来る考える人は親世代にも子育て世代にも多い。
何を増設するかよく話し合って決めたい。

 

政府は6月に閣議決定した「ニッポン1億総活躍プランで3世代同居を推進するとしている。
子育てに祖父母世代が協力し、若い夫婦が子供を育てながら、共働きできる環境を整備するためだ。
今回の優遇措置は、3世代が同居する世帯で「台所」「浴室」「トイレ」「玄関」の4設備のうちどれかを増設し、結果として2設備が2か所以上になれば対象になる。
例えば、元々1か所ずつだったトイレと玄関が工事後に2か所ずつになっていれば対象だ。
また、元々トイレが2か所ある家庭で、浴室だけ2か所増やした場合でも、「トイレと浴室が2か所ずつになった」ということで対象になる。
控除の受け方は2通り。
工事費用を一括で支払う場合は、費用総額の10%がその年の所得税から引かれる。

 

例えば工事費用200万円の場合、所得税が20万円少なくなる。
対象となる工事費用は250万円が上限。
これを超えても控除は25万円となる。
工事費用をローンで支払う場合は、ローン残高の2%が5年間、毎年の所得税から控除される。
同じように250万円が上限となる。
5年以上のローンを組むのが条件。
住宅ローンの減税の適用を受けている場合は、工事費用のローン残高からの控除は打受けられないので注意が必要だ。
旭化成ホームズ「二世帯住宅研究所」所長の松本吉彦さんは、この優遇措置が水回り設備の増設に主眼を置いていることに注目する。
2世帯同居をしていると、入浴や洗面、夜中の夜食作りなど水回り設備の使用を巡って、互いにストレスを感じやすいからだ。
「玄関も水回り設備も共有する昔ながらの「べったり同居」よりも、親世帯と子世帯がそれぞれのリズムで暮らせる方が人間関係もうまくいく」と松本さん。
控除を受けられるとしても、リフォームは大きな買い物だ。
何を増設するかは家族みんなが納得できるよう、しっかり検討したい。
松本さんは、「入浴の順番や夜中の台所の使用など、気になることは人それぞれ。家族でよく話し合い、増設が必要な設備を決めましょう」と話す。
設備面以外でも、2世帯住宅での生活には、お互いへの気遣いが欠かせない。同研究所がまとめた同居の心えも参考にしたい。

 

 

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